日本アメリカンフットボール協会よりご依頼いただき、今年からヘッズアップフットボールクリニックに講師として参加しています。
ヘッズアップフットボールとは、アメリカンフットボールをより良く・より安全にプレーする為に、USA Football(*)が2013年頃より選手の健康や安全面に対しての総合的な取組みとして全米各地で展開している新たな取組みです。
(*)USA Football…米国アメリカンフットボールのアマチュア統括団体
アメリカでは近年、脳震盪に関する問題が大きく取り扱われており、ここ数年で、若くしてNFLを引退した数名の選手も脳震盪が原因であると報道されています。
このような背景もある中、積極的な取組みによって現在、アメリカではユース世代の80%以上のリーグがヘッズアップフットボールを導入しており、導入していないリーグに比べて、脳震盪も含めた怪我全般の発生率が約70%少なかったという調査結果も報告されています。
日本では、日本アメリカンフットボール協会主催で小学生~大学生を対象に全国各地でクリニックを実施しており、日本代表コーチを中心に指導を行っています。
ヘッズアップフットボールでは、タックリングやブロッキングについての指導方法が、今までと大きく変化しています。
その指導方法は、頭部や頚部の怪我を予防するとともに、アメリカンフットボールの基本姿勢を習得するという点でも優れた内容になっていますので、とくに競技を初めたばかりの方にとっては非常に重要なプログラムになっています。
日本でも、このヘッズアップフットボールがスタンダードな取組みになる事で、安全面に加えて、技術的なレベルの底上げにもつながっていきます。
関係者の皆様におかれましては、各地で開催されておりますヘッズアップフットボールクリニックに是非ご参加いただければと思います。
JADとしても、選手の皆さんが「より良く、より安全に」フットボールを楽しむ事ができるように、微力ながら今後も活動してまいります。
(飾磨 宗和)
※5月に行われた関西学生連盟主催のフレッシュマンクリニック、6月に行われた東海学生連盟主催のヘッズアップフットボールクリニックに講師として参加しました。
※今後は、7月17日(日)金沢、7月30日(土)仙台で開催されるヘッズアップフットボールクリニックに参加予定です。
■日本アメリカンフットボール協会「ヘッズアップフットボールへの取り組み」ページ
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